【周回遅れの日本、意識して時間を大切に】
再生可能エネルギーについて考える機会であるので、原子力については意図的にコメントは省いた。、今日本がしているのは、再生可能エネルギーと化石燃料の2兎を追うどころか、原子力を含めれば3兎を追うことである。言い古された「選択と集中」の原則どころか、濃淡の順位が間違っているのである。どう言っても今の結果は、一言で言えばエンストではないが「アイドリング状態」なのであり、世界の競争からは周回遅れになったことに気がついてもいないのである。
中米両国ともシェール大国賦存量1,2位であるが、紛れもなく再生可能エネルギーに対してあれだけの投資を行っているのである。近い未来においては必ず化石燃料が足りなくなることを承知して、今手を打っているのである。ひるがえって、我が政府を見れば、危機感が全く欠けているとしか評価できない。
月並みかも知れないが、先日の参院選でこの日本がどれだけ良くなるのかは正直わからない。ただ政治に期待したいのは、官僚だけではなく、政治家自身も国のために、それも未来のためにがんばってもらいたい。野に下った方も、与党になれなければ、冷ややかに高みの見物をして歳費だけ使うのはやめてほしい。若手だからと言って、国会を「勉強して成長する場所」と考える議員は、自費で世間で勉強してから国会に来てほしい。
エネルギーの取り組みに関しては、政権が交代したら、それまでの成果は白紙近くに戻されている。先任者からうまくバトンを受けたら、自分の手柄にならないからだろうと思うのは、下衆(げす)の勘ぐりであろう。 しかし前任者が使った労力や時間は、大切な日本のタイムリミットまでの時間であるはずである。大政翼賛といわれても良い。政治家が一緒になって再生可能エネルギーのために努力をしてもらいたい。
官僚の方々の肩の荷が軽くなったわけではもちろんない。歯を食いしばって結果を出すのが、かっての日本の繁栄を支えた先人にたいする我々の責務なのであろう。
<以上>
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