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2016/02/08
序曲 「腑」に落ちたような、落ちないような、「賦」と「譜」のはなし
小学唱歌の「早春賦」はもちろんこれです。中国の韻文(発声する)文書の形態です。
(加藤登紀子さんがフランス語で歌っているこの曲が彼女のアルバムに入っています:脱線!)
ところが「早春譜」という歌もいくつかあるのです。こちらの譜は♪(メロディ;音)の方です。
では「間違いか」というと、そうでもないのです「早春」が聞こえてくるような音楽とも言えます。
「文字」や「絵・写真」から、「気分」とか「感動」とかが、波動として伝わってきてます。
それが(こころの琴線を共振させて)聞こえることがあります。
(こころ閑かに)耳を澄ませば、聴くことも最近はできます。年寄りの余裕ですね(⌒▽⌒)
貧乏学生の頃、財布をはたいて、ベートーベンのスプリングソナタのレコードを買い
下宿でひっそり聴きました。贅沢のきわまりでした。
風まだ寒い早春譜?に、ワタシのスプリング・ソナタが収録されています!
70過ぎた今、また贅沢なスプリング・ソナタを目で(愛で!)聴いています。
3楽章までお聴かせします♪♪♪!
耳を澄ませば聞こえまーす。
第一楽章 風の又三郎の足音が
年初から、記録破りの連続でした。それは月半ばまでの「晴天続き」でした。
株式相場も、海外頼りの日本経済も足を引っ張られて、下がり続けの新記録・・・
そんななかで、同時期での発電新記録を作ったのが、我が家の太陽光発電所です。
晴天続きで、季節としては発電としては新記録 連騰の太陽光発電でした。
三が日はゆっくりして4日に箱根神社に行きました。こちらも、例年と違って暖かく
日陰の残雪も見えません。風が吹かないのです。
体感的には、けっこう寒さが違うのです。
何日か経って、風が吹いた日のこと♪・・・
ところで風が吹くのはなぜか知っていますか?(大人風にまじめに考えないで下さい) ワタシの頭に浮かぶのは「風の又三郎」です。 あの宮沢賢治の書いた「風の又三郎」です。大げさでなく50回くらいは読んでいます! 今聴くとその知見に驚きます、宮沢賢治はそれをサイクル・ホールと言いました。
山の分校の子供の目にしか見えない彼が、動き回ると風が吹くのです。
今なら「爆弾低気圧」でしょうか・・・・
種山ヶ原の星座の森に立つ「風の又三郎像」日本芸術院会員・中村晋也氏作
ことしの春は、きっと彼がどこかへあそびに行ってしまったのです。
その内ブラリと帰って来るでしょうが♪・・・
夜は久しぶりにヨメとラーメン屋さんにいって、2合ほど飲んで、車にのらず、
一人で家まで歩いて帰りました。
ところが、帰り道は、どこか「寒さの気配」です。
「ウム・・」春の女神が暖衣を捨てて・・・・?と思いましたが、それは違うのです。
彼が還ってくるのです。彼が♪♪♪!(注.ja_ja_ja_jaanと聞こえますか?)
待たせたり! 季節の風が 吹きそめる
どこで遊んだ? 又三郎は
第2楽章 ヤマボウシ
我が家には道路側に1本のヤマボウシが植えてあります。
もう20年以上経っていますが、いちども花が咲いたこともありません。
きっと、剪定してもらう時期が悪いのだ、と思っています。
ところが去年は少し遅い時期に、知人の知人さんに、葉刈りをしてもらいました。
ヤマボウシは2階の窓から下に見えるのですが、今年は見事な紅葉をつけたのです。
初めて見る紅葉で、他の木々が落葉しても、蝋梅が終わってしまっても、紅葉が続くのです。
とうとう年の瀬を過ぎて、年が改まっても、ヤマボウシはまだ紅葉なのです。
これもまた「感動モノ」なのです♪♪♪!
陋屋の主に、「花はお見せできませんでしたが・・・」といっているような気がします。
透き通った空気の中で、凜としたたたずまいです。
紅(くれない)で 歳の瀬渡る やまぼうし
風透きとおる 大寒ちかし
第3楽章 大根よ「君が主役」だ
小さな畑を箱根西麓に借りています。
本当に目の下に駿河湾が見え、伊豆半島や、静岡方面が見えます。
少し右を見れば富士山がすっかり雪化粧です。
今でこそ「箱根野菜」をブランド野菜といっていますが、特産は馬鈴薯と大根です。
大根は、勝手にタネをまけば、勝手に育ってくれます。
まさに我が家向きです、というよりはワタシ向きです。
その彼(大根もよく見れば、ワタシには雌雄は分かります!)がついに今晩は、
我が家の食卓にデビューです。♪♪♪! (絵を見れば説明は要りませんが)
会津の吟醸酒(ラベルの文句は良いですね:念のため)も彼には負けそうです。
鍋の真ん中にいるのが、彼です。
富士ヶ峯(ね)を ながめそだちし 大根よ
今宵は座れ 鍋の中心(まんなか)