なぜ「自立した国家」が大切なのか

自立国家とは、その国だけでも基本的に存続が成り立つ国である。
自律国家とは意味が違う。(日本は完全他律国家だが(⌒▽⌒) )世界にそんな国は存在しないと大半の人は思う。しかし成り得るとしたら、アメリカなどはその可能性がある。

 理由は食糧、エネルギー(シェールガスは記憶に新しい)、気候、国土の広さなどの数値だ。総て基本的には充分なレベルで、自給で足りる国だからである。
 しかしなぜ米国に貿易が必要なのだろうか。(自国に産出しないモノは別)
それはかの国の「過剰消費」を満たしたい欲求が、自由と表裏の関係で制御できないからだ。
 しかもなぜ他の自由主義国家と連携しなければならないのだろうか。
それは他国を巻き込んでも、かの国の安全を守らなければならないからだ。

 では一番自立している国家はどこか?ときかれると浅学非才の我なら、「ブータン」かななどとおもう。(国王が来日したときの国会でのスピーチは映像で残している)小学生の頃は「スイス」と思いこんでいた。しかし日本の手本の国というとこれはまた難しい。
これはジョークだが、国家とは言えないかもしれないが、「ガラパゴスは理想」かもしれない。生存固体数が変わらず、生物の多様性が維持されている(為替の心配もない?)大半の日本人は汎用商品を作れない日本を自虐して「ガラパゴス」とたとえる。ダーウィンでもそんな文脈では言っていない。

 さて要は何のために自立した国家かと言えば、もしそれが不可能であれば、総て外国(つまり海外)に依存せざるを得ないからだ。と言うことは、リーマンショックを考えなくても、自国に直接起因が無しでも、甚大な被害を被る理不尽さは解消しない。ことが武力侵攻ならさらに明白である。
 海外依存と言うことは、「グローバリズム」のほぼすべてを、是として受け入れることに他ならない。
つい先般政権が代わっても、何とかそのグローバルに解決の口を見つけようとする。口先介入で円安になれば、もうかなりのヒトはパチパチである。
でも目先ではなく、近代史を自分で学んで、本質を見失わない日本人もかなりいる。
「日本を取り戻そう」と言うのはかなり良い。それは毀損した国土とか、領土や、国富の目減りとかがどうも先に立っているようだ。
 正しく言うなら「日本人を取り戻そう」(拉致の話ではなくて)が正論である。本質的には日本人の「心のありよう」だからであるからだ。 古来の知恵として、「頼らない、欲しがらない奴が一番強い」は真理である。

方法論として、なぜ「太陽と大地の恵み」なのかは別の稿でのべたい。
              2012/12/31 前嶋 規雄 記