藤沢周平 三谷清左右衛門残日録(NHK)

No.42  2012/12/31 更新

ひとは詠う、季節の詩を
残日録

「奥の細道・北陸道(総集編)

オジサン街道を行く 01    「南京編」
 2012年の奥の細道は、4月、9月、10月の3回、延べ9日間北陸道を歩いた。
コースはほぼ芭蕉の歩いた道が原則で、黒部〜福井、歩行距離は約200`bくらいである。やはりハイライトは富山、金沢で元気な地方である。都会と田舎のバランスが良い.。
見所は黒部・魚津の海岸線、富山の岩瀬浜、岩瀬カナル、海王丸パークから見た立山連峰.、高岡の万葉公園、伏木の北前記念館、氷見の魚、倶利伽羅峠、金沢の茶屋町、コマツの4億円のダンプ、那谷寺の静かさ、山代、山中の素晴らしい温泉、福井唯一の百名山「荒島岳」と言うことになる.。
 写真のどれがどこかはクイズにもならないが・・・・
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だんだん無心に歩ける事を少しずつ楽しめるようになってきた。福井に入って大聖寺のまちの中に深田久弥の生家があった。印刷屋さんである。何でここで生まれた人が、全国の山を登って、多分苦労してフィルターにかけ残したのが百名山である。地元に遠慮したせいか福井にはたった一つ百名山に選定している。寄り道として九頭竜温泉に泊まり翌日登ったのが「荒島岳」である。ブナの急登があり、やっと登った頂から白山が見える。閻魔さまには申し訳ないが「来年はあそこも登ろう」と勝手に思う。
 山を歩いた後の満足感に較べるモノはない。
歩くことの面白さ、大切さを知る

海を見て 風の声きき 街を過ぎ
      われも歩きぬ 奥の細道